昆布豆知識
 長井市近辺に配られる広告「じゃなる」に掲載している豆知識をご紹介します。

 Vol.1 「昆布は健康の源」

 Vol.2 「昆布でアルカリ体質に!」

 Vol.3 「骨を丈夫にする!」

 Vol.4 「白い粉はうまみ成分」

 Vol.5 「便秘を改善する」

 Vol.6 「昆布の生産地って?」

 Vol.7 「ヌルヌルに隠されたパワー!?」

 Vol.8 「身欠きにしんの由来」

 Vol.9 「にしんの栄養」

 Vol.10 「おいしいだしのとり方1」

 Vol.11 「おいしいダシのとり方2」

 Vol.12 「おいしいだしのとり方3」

 Vol.13 「昆布の保存方法」

 Vol.14 「昆布の歴史」

 Vol.15 「こんぶロード」

 Vol.16 「だし昆布の再利用法1」

 Vol.17 「だし昆布の再利用法2」

 Vol.18 「だしは海に溶け出さない?」

 Vol.19 「三温糖ってなに?」

 Vol.20 「昆布の種類1」

 Vol.21 「昆布の種類2」

 Vol.22 「昆布の種類3」

 Vol.23 「昆布の種類4」

 Vol.24 「昆布の種類5」

 Vol.25 「昆布の種類6」

 Vol.26 「胸やのどをすっきりさせる」

 Vol.27 「こんぶ水 その1」

 Vol.28 「こんぶ水 その2」

 Vol.29 「だしをとった後の昆布」

 Vol.30 「こんぶの日」

 Vol.31 「昆布の採取」

 Vol.32 「昆布は髪が黒くなるの?」

 Vol.33 「コレステロールを減らす」

 Vol.34 「こんぶの相乗効果」

 Vol.35 「糖尿病を予防する」

 Vol.36 「肌を美しくする」

 Vol.37 「高血圧を予防する」

 Vol.38 「胃を守る」

 Vol.39 「こんぶの裏表」

 Vol.40 「ミネラルが豊富」

 Vol.41 「白い粉はなぜつく?」

 Vol.42 「こんぶという言葉」

 Vol.43 「こんぶはなぜ美味しいのか」

 Vol.44 「アレルギーにも効果あり?!」

 Vol.45 「疲れがとれる!」

 Vol.46 「こんぶの選び方」


お中元・お歳暮に昆布巻
昆布巻はお中元・お歳暮にもよく使われます
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カルシウムが牛乳の約7倍の昆布で骨も丈夫になります
お弁当のおかずに悩んだら昆布巻を一品
合成保存料等を含んでいないのでお子様の健康にも安心


Vol.1 「昆布は健康の源」
 肉類を中心とした欧米風の食事には脂肪分や糖分が多く、これらをとりすぎると動脈硬化や肥満につながる恐れがあります。健康で充実した生活を送るには、食物繊維を野菜以上に含み、海水からミネラルをたっぷりと吸収したこんぶをメインディッシュと併せて食べることが解決策のひとつであると考えられます。


Vol.2 「昆布でアルカリ体質に!」
 昆布には種類によっても多少違いますが、無機質が26.5%含まれます。この無機成分を水に溶かすとアルカリ性なのですが、その強さは食品材料の中ではトップクラス、従って肉類やその加工物を多く食べ、とかく酸性になりがちな血液も昆布を食べればたちまち中和されるというもの。 健康体の血液は弱アルカリ性に保たれています。昆布が「健康食品」といわれるのはこのためです。


Vol.3 「骨を丈夫にする!」
 筋肉が収縮するのはカルシウムの働きです。不足すると骨中のカルシウムが血中に溶かし出されます。これが骨粗鬆症の原因です。昆布にはカルシウムが牛乳の約7倍含まれています。カルシウムの所要量は大人で一日約600mgと言われていますが、昆布だと50g程度(当店の昆布巻を10等分して2切れ程度)食べれば十分摂取できる量ということになります。


Vol.4 「白い粉はうまみ成分」
 こんぶの表面に白い粉がついていますが、これはマンニットというこんぶのうまみ成分のひとつです。マンニットは非常に水に溶けやすく、だしを取る前にこんぶの表面を洗ったりしてはせっかくのうまみ成分を洗い流してしまうことになります。もし砂などが気になるようでしたら、かたくしぼった布などでこすることをお奨めします。


Vol.5 「便秘を改善する」
便秘の原因のひとつとして食物繊維の摂取量が少なすぎることがあげられます。食物繊維は「消化・吸収されない」ということが近年の研究で明らかになっており、これが便秘予防やダイエットに効果があると言われています。
昆布等の海藻類は食物繊維が多く含まれており、おかずに1品加えるだけで便秘の悩みは解決できるかもしれませんね。


Vol.6 「昆布の生産地って?」
昆布は日本では東北北部から北、主に北海道で夏から秋にかけて採取されます。また地域によって昆布の種類があり、函館・室蘭地域で採れる真昆布は最高級品として知られます。当店の昆布は昆布巻にもっとも適した釧路・根室地域で採取される長昆布・厚葉昆布の中でも6月に採取される棹前昆布(本格的に漁が始まる前の若い昆布)を厳選して使用していますので、やわらかくとろっとした食感にしあがっています。


Vol.7 「ヌルヌルに隠されたパワー!?」
今、世界で注目されている物質に昆布等、海藻類のヌルヌル成分に含まれるフコイダンがあります。このフコイダンは胃の粘膜を補強し胃潰瘍を修復したり、ガン細胞を消滅させる働きがあることが最近の研究で判明しました。この発見により海藻をほとんど食べなかったアメリカ人が一変したというほどです。まだまだ研究段階のフコイダン、今後も注目の成分となりそうです。


Vol.8 「身欠きにしんの由来」
当店の昆布巻には身欠きにしんが使われていますが、身欠きにしんは、にしんの素干しのことで、江戸時代松前藩から幕府へ献上された伝統的な食品です。かつてにしんが豊漁であった頃は1本採り身欠きといい、背肉の部分だけを用いていましたが、にしんが不漁となったのでいまでは2本採りといって腹側の部分も切り落とさずに身欠きにしています。


Vol.9 「にしんの栄養」
にしんはタンパク質の代謝を促すビタミンB12の含有量が魚の中でもとても多く、痩せやすい体質つくりにオススメ。また、成分中のビタミンDや不飽和脂肪酸が肌や粘膜を強化してくれるので、花粉症をはじめ、アレルギー体質の人は積極的にとるようにしましょう。さらに、カルシウムがマグロの20倍と豊富なので、イライラやストレスを抑え、骨粗鬆症などの予防にも最適です。


Vol.10 「おいしいだしのとり方1」                            TOPに戻る
まず使う前にこんぶを洗わないこと。せっかくのうまみを流してしまいます。
 だしをとるには、まず水を入れた鍋にこんぶを入れ、中火よりやや弱めの火加減でゆっくりと煮出し、沸騰する直前(鍋の底から小さな泡が出てくる頃)にこんぶを取り出します。かつお節を入れ火を止め、そのままかつお節が沈むのを待って布きんで濾します。これがすまし汁にぴったりの一番だしです。


Vol.11 「おいしいダシのとり方2」
 一番だしをとったあとの昆布とかつお節で、ニ番だしがとれます。こんぶはタテに切り目を入れておき、ダシ汁が2割ほど減るまで煮つめるだけです。煮ものやみそ汁には十分なだしがとれますから、こんぶをムダにしないようにしましょう。
こんぶの量は、5〜6人分のだしを取る場合なら、水1リットルと昆布が10〜20gです。(幅の広い昆布で20cmぐらい、細い昆布で45cmぐらいが適量です。)


Vol.12 「おいしいだしのとり方3」
 一番だしをとる際に、煮すぎると昆布の"ぬめり"がでて、せっかくの味が損なわれることになります。昆布は70℃を超えるとぬめり成分であるアルギン酸が急激に溶け出し、だしの味を損ないます。沸騰前に必ず昆布を取り出しましょう。
また、昆布とカツオ節は単独で使うよりも、組み合わせ使った方が昆布のグルタミン酸とカツオのイノシン酸との相乗効果により、大変おいしいだしができます。


Vol.13 「昆布の保存方法」
 大切なのは、乾燥した状態で保存しておくことです。せっかくの昆布も湿気をおびると味は台なしです。乾燥状態を保つには、やっぱり冷蔵庫。 昆布を長いまま使うのは「こぶじめ」ぐらいです。ほとんどは10〜15Cmぐらい切ったものを使うわけですから、それを見込んで全部切ってしまい当座使うものは缶に、保存するものはビニール袋に包み,冷蔵庫に入れておくのがよいでしょう。冷蔵庫に入れずに保存する場合は、天気のよい乾燥した日を選んで半日ぐらい陽にあててやることが必要です。湿度の高い日本のことですから、昆布に限らず乾物の扱いにはくれぐれも注意したいものです。


Vol.14 「昆布の歴史」
「こんぶ」という言葉が最初に登場したのは797年に書かれた続日本紀の中で「715年頃からこんぶが朝廷に献上されはじめた」と記録されています。平安時代までは上流階級の人々が食べる高級品でしたが、室町時代からは庶民にも食べられるようになりました。戦国時代は武士の携帯食として利用され、江戸時代には飢饉の対策で保存食として蓄えられていたようです。


Vol.15 「こんぶロード」
江戸時代初期にこんぶの産地の北海道へ近江商人が頻繁にこんぶの買い付けに来て、北海道−京都間の日本海側の港を経由する北回り航路が開かれました。のちに瀬戸内海を経由して大阪に着く西回り航路、さらに九州・沖縄へと航路は延び、当時の清国までこんぶロードが広がっていきました。


Vol.16 「だし昆布の再利用法1」
だしをとった後のこんぶの再利用法を数例ご紹介します。
○軽く水気を取り、片面にごま油を塗り、塩をぱらぱらとかけた後、電子レンジでパリっとするまで加熱する。バターと砂糖で味付けしてもいい味に。
○細かく刻んで、揚げやシイタケ、ゴボウ、ニンジンなどともに、五目ご飯の具にする。
○軟らかいうちに千切りにしてポン酢をかけて食べる。


Vol.17 「だし昆布の再利用法2」
だしをとった後のこんぶの再利用法を数例ご紹介します。
○容器の中で酢と砂糖で好みの味を作り、千切りにした昆布を2,3日漬け込むと、酢昆布になります。
○細切りにした昆布と塩もみにした赤しそを混ぜ合わせ、1週間ほど置いても、ちょっとした一品に。
○千切りにしたものを納豆に混ぜたり、卵焼きに混ぜて食べたりする事もあります。


Vol.18 「だしは海に溶け出さない?」
 こんぶの細胞を包んでいる膜は、生きているうちは選択透過性という性質があり、必要なものを外から取り入れ、不必要なものを外に出すようになっています。こんぶのうま味成分であるグルタミン酸は、生きていくために必要なたんぱく質になる成分であるので、海水には溶け出しません。生きている魚が海水で塩漬けにならないように、生きているこんぶからだしは出てこないのです。


Vol.19 「三温糖ってなに?」
 三温糖は、通常家庭で使用される上白糖等を製造した後の残り液から作られます。残り液から製造した三温糖は黄褐色で純度も低くなりますが、上白糖よりもミネラルが多く含まれています。この微量に含まれたミネラルのおかげで、こくのある甘さ、独特の風味を出すことができ、煮物・漬物等には最適となるのです。(当店の昆布巻には三温糖を使用しております。)


Vol.20 「昆布の種類1」                            TOPに戻る
 こんぶは産地の海の深さ・潮の流れ等により、厚み・幅・長さが変わってきます。そのため産地により口当たりや持ち味が違ってくるため、料理の用途によって使い分けが必要です。一般的にだし用に使用されるのが真こんぶ・日高こんぶ・羅臼こんぶ・利尻こんぶです。加工用として、長こんぶ・細目こんぶ・厚葉こんぶがあります。次回からは種類別の使用方法についてご紹介します。


Vol.21 「昆布の種類2」
 真こんぶは北海道道南地区を中心に採られ、こんぶの中でも最高級の品です。厚みがあり幅が広く、褐色で切り口の色により白口(最上品)と黒口(普通)に分かれています。味はごく上品な甘味を持ち、噛めば噛むほど特有の甘味がでます。澄んだ上品な出しがとれ、とろろ昆布・塩昆布の高級品加工用に使われています。結納品などの飾りにも使われることがあります。


Vol.22 「昆布の種類3」
 日高こんぶは緑に黒味を帯びた色で一般的な品です。北海道南部の日高地区を中心に採れ、だし汁は青白く濁り真こんぶよりも味が劣りますが、煮上がりが早く柔らかいので調理しやすいのが特徴です。長時間の煮込みには向いていません。煮こんぶや昆布巻、塩こんぶなどに使われています。


Vol.23 「昆布の種類4」
 羅臼こんぶは知床半島沿岸で採れ、色は褐色で葉が大柄・厚みが薄いのが特徴です。その出し汁は濃く味が良いため、真こんぶと並ぶ最高級品に分類されます。とろろこんぶやこんぶ菓子・塩昆布として比較的広い用途で使用されます。
利尻こんぶは、利尻・礼文島を中心に採れ、黒褐色で真こんぶよりやや硬めです。出し汁は透明で風味がよく、上品な味が出るため会席料理のお吸い物などに利用されます。


Vol.24 「昆布の種類5」
 長こんぶは、釧路・根室の道東沿岸で採取され、色彩は灰色をおびた黒色、長さが6〜15mと長く生産量が最も多いこんぶです。甘味は薄いですが厚肉のものは味がよく、昆布巻・佃煮・おでん等に使用されています。当店の昆布巻は長こんぶを使用していますが、中でも6月に採取される棹前昆布(本格的に漁が始まる前の若い昆布)を厳選して使用していますので、やわらかくとろっとした食感にしあがっています。


Vol.25 「昆布の種類6」
 細目こんぶは主に道南西部で採取され、色彩は黒色をしていますが切り口は全昆布のうちで最も白いのが特徴です。こんぶは通常2年目に採取されるのですが満一年で流されてしまうので、1年目に採取しており、幅が細くなっています。味は最初に甘味を感じますがすぐに味が消えてしまいます。主に機械生産のとろろの原料となっています。


Vol.26 「胸やのどをすっきりさせる」
 のどの病気やタンが切れなくて困っている方の民間療法として「こんぶ水」が広く活用されています。こんぶに大量に含まれるヨウ素は、甲状腺ホルモンの分泌を促し体内の代謝を活発にします。甲状腺やリンパ腺のはれ、慢性気管支炎に有効です。しかし摂取し過ぎると甲状腺の機能低下を引き起こしますので、何事もほどほどに。(摂取をやめればすぐに元に戻るので後遺症の心配はありません。)


Vol.27 「こんぶ水 その1」
 こんぶ水の作り方は、水1.5Lに対して昆布を約20g入れ、10時間くらいおくだけでできあがり。冷蔵庫で1週間くらいもちます。暑い時期には熱湯に30分ほど昆布の切れ端(3〜5cm四方の大きさを2、3個)を入れておき、冷えたらそのまま冷蔵庫で保管、翌朝にはできあがりです。(こんぶ水に有害な雑菌が発生するのを防ぐ為に熱湯を使います。)こんぶ水は、そのまま飲んでもおいしいですが、お好みで味付けされるのもよいでしょう。


Vol.28 「こんぶ水 その2」
 前回作り方をご紹介したこんぶ水の味付け例をご紹介します。是非お試しください。
●コンブ水にレモン汁(半個分)を絞れば、美肌効果・病気に勝つ力を高めます。
●グレープフルーツのように少し苦味のある果物を加えても飲みやすくなります。(半個分程度)
●少量の日本酒を加えれば、水溶性繊維ばかりでなく、フコステロールなどの薬効も根昆布から引き出せます。
●炭酸水で割るのは便秘が気になる人におすすめ。
●牛乳が好きな人は、牛乳割りを試してみて。
●抹茶を入れると、香りが楽しめ、ビタミンCも摂れます。


Vol.29 「だしをとった後の昆布」
 こんぶの主な利用法として知られているのは「だし」です。うまみ成分などの栄養は、だしをとることで水の中に溶け出します。ところがこんぶには、水に溶けない成分もたっぷり含まれています。カルシウムや繊維が豊富なので、だしをとった後のこんぶでも十分に栄養があり、上手に再利用して食べることがポイントです。


Vol.30 「こんぶの日」                                 TOPに戻る
 日本昆布協会では、毎年11月15日を『こんぶの日』と決めています。11月15日といえば、「七五三」の日です。この日のお祝いに、育ち盛りのお子さんが栄養豊富なこんぶを食べて、元気に育ってほしいという願い、またこんぶを食べる習慣をつけてほしいという思いから、1982年に『こんぶの日』と決められました。


Vol.31 「昆布の採取」
 7月の中頃から9月の中頃までが昆布漁の季節です。昆布漁はこんぶが1日で干し上がるような天気の良い日にだけ行われます。実は、普段食べているこんぶは生まれてから2年目のもの。1年目のこんぶは成長を続けた後、一度枯れてしまいますが、残った根元の部分から再び成長をはじめ、1年目のものに比べ大きく、厚みのある、味のよいこんぶになります。この2年目のこんぶを食用として採取するのです。


Vol.32 「昆布は髪が黒くなるの?」
 こんぶを食べると白髪予防になるというのは、実は科学的な根拠はありません。昔、こんぶから抽出したフノリ液で髪を洗っていたことから、こんぶを食べると髪が黒くなるというイメージが定着したようです。しかし、こんぶに含まれるミネラル分には新陳代謝を高める働きがあり、ビタミンには疲労回復の働きがあるため、抜け毛防止には有効かもしれませんね。


Vol.33 「コレステロールを減らす」
 コレステロールは血管の壁に沈着すると、動脈硬化を早める1因となります。こんぶに含まれるアルギン酸は腸内に入ると過剰のコレステロールを包み体外に排出します。コレステロールを減らす為に肉や魚を控えている方がいますが、肉や魚の蛋白質は体に必要です。ですから、こんぶを多く食べてアルギン酸をしっかりと摂ったほうが健康によいのかもしれませんね。


Vol.34 「こんぶの相乗効果」
 こんぶのグルタミン酸は、イノシン酸と合わせて食べると『うまみの相乗効果』により、おいしいと感じるときの脳波が約7倍に増えるそうです。イノシン酸は、だしに使われるかつお節や肉(特に豚肉)に含まれています。豚肉とこんぶを煮た場合の方が、豚の油が水に溶け出し煮汁の沸点が10度以上も高くなるため、こんぶを水だけで煮た場合より、かむ力で言うと約2倍柔らかくなります。


Vol.35 「糖尿病を予防する」
 こんぶに含まれる食物繊維は、保水・粘着性が高いため、消化されずに胃に入ってから小腸へ移動する速度が遅くなります。同時に、ぶどう糖の吸収も遅くなり、食後の血糖値が急激に上昇することがなく、インシュリン分泌が抑制されます。そのため、血糖値の調整ができ、糖尿病の予防になります。


Vol.36 「肌を美しくする」
 こんぶに多量に含まれているヨードは、細胞の代謝を盛んにしたり、骨の成長や知能の発達に大きく影響する甲状腺ホルモンの形成に欠かせない成分です。ところが成長期、思春期にはとかくこのヨードが不足しがち、特に女性にはこの傾向が強いと言われます。正常なホルモンの分泌による甲状腺の働きが、肌の艶をよくすると言われており、こんぶを摂取することでお肌を美しく保てるのです。


Vol.37 「高血圧を予防する」
 こんぶに含まれるラミニンは、アミノ酸の一種で血圧を下げる効果があります。またヨウ素による血管の収縮や、カリウム・アルギン酸による塩分の排出作用も血圧を下げる働きを持っています。だからといって、こんぶを食べるとすぐに降圧作用があるとはいえないですが、高血圧の予防に効果があると思われます。


Vol.38 「胃を守る」
 こんぶに含まれるフコイダンは胃の粘膜を保護し、炎症部分を修復するという働きを持っています。胃がん・胃潰瘍の原因のつといわれるピロリ菌は、胃壁の弱っている部分に付着し炎症や胃潰瘍を起こしますが、このピロリ菌が胃壁に付着するのをフコイダンが防ぎ、腸へ押し流してくれるのです。


Vol.39 「こんぶの裏表」
 こんぶの出っぱっているのが表側、色がやや薄くくぼんでいるのが裏側になります。こんぶの断面をみると、2つの山がありますが山が突き出ているほうが表側です。裏側を上にするとくぼみに水がたまって乾きにくいので、表側を上にして天日乾燥をしています。また、海中では表側を上にしているようです。


Vol.40 「ミネラルが豊富」                              TOPに戻る
 こんぶはミネラルが豊富です。こんぶに含まれるミネラルは牛乳の約23倍も含まれています。こんぶは、海の中にあるミネラルを吸収して、人に有害な物はあまり吸収しないという特徴があります。また、他の食品に比べ、こんぶのミネラルは体内への消化吸収率が高く、その約80%が体内に吸収されると言われています。現代人に不足しがちなミネラル摂取に最適ですね。


Vol.41 「白い粉はなぜつく?」
 以前にも紹介しましたが、こんぶの表面についている白い粉は、うまみ成分のひとつであるマンニットです。白い粉がふくのは、採取されたこんぶを天日で干す時に天候が悪くなってうまく乾燥しなかった場合や、保管中に一旦湿気を含んでしまった時などです。マンニットは非常に水に溶けやすいので、使用前にこんぶを軽く布などで拭く程度で、水では洗わない方がよいでしょう。


Vol.42 「こんぶという言葉」
 いろいろな説がありますが、広布(ヒロメ)といっていたものを音読して、コンブと呼ぶようになったのは平安朝のころからともいわれています。都に収める特産物としても貴重なものでした。叉、アイヌ語で海草のことをコムブといったことから、こんぶという言葉が出たという説もあります。


Vol.43 「こんぶはなぜ美味しいのか」
 料理を作る時にこんぶでだし汁をとると、こんぶに含まれるグルタミン酸が美味しさを引き出してくれます。その旨味の素を食べるのですから美味しいわけなのです。「旨味」は、現在では科学的世界で認められた味の基本です。2000年の初めに、アメリカの研究グループによって世界的な味の基本として「旨味」が新たに認証され、注目されています。


Vol.44 「アレルギーにも効果あり?!」
 こんぶの主な利用法は「だし」です。水溶性の栄養は、だしをとることで水の中に溶け出しますが、こんぶには水にほとんど溶けださない抗アレルギー成分もたっぷり含まれています。ですから、抗アレルギー成分を身体にとりこむには、こんぶを食べることがポイントです。アトピー性皮膚炎や花粉症でお悩みの方は試してみる価値ありですね。


Vol.45 「疲れがとれる!」
 疲れが溜まっていては、思考力も鈍ります。昆布には、ビタミンB1やB2がたっぷり。これらのビタミン類には疲労を回復してくれる働きがあります。また、こんぶに含まれるアルギン酸は、頭の回転をよくする為には欠かすことができません。記憶力を保つといわれているDHA(ドコサヘキサエン酸)を多く含む食品と一緒に食べると効果倍増!


Vol.46 「こんぶの選び方」
 よく乾燥していて肉厚で、香りがよく、緑褐色の艶やかな物が最高の品です。同じ種類でも、採れた場所、つまり海岸線によって厳格に格付けされています。浜のもつ独特な地質や潮の流れなど、こんぶの育つ環境の微妙な違いが品質に差をつけます。また、採れた時期や海の深さによっても品質が多少変わってきます。

 
こんぶ豆知識はインターネット上の情報を参考に掲載しております。
主に社団法人昆布協会様のサイトの情報を利用させていただいておりますが、
不具合がある部分は削除いたしますのでご連絡下さい。
昆布の良さを、より多くの方に知っていただくための情報掲載であることを、
ご理解いただければ幸いです。